昼さんご紹介の

日記を拝見してみた。読んでみて、このくらいはしないとねと思った。
というか、親が子供を半殺しもしくはぎりぎり殺すくらいのことを
成長過程で1度はしておかないと、それこそ
「人はどうして人を殺しちゃいけないの」
と考えることもできない人間が出来上がっちゃうヨネ!
しかも、1人1人が高性能で超能率的なマッシーンのように動けるならまだしも
数を頼りにしかできないんじゃどうしようもないよね。
というか教育課程にどうして
「恐怖」とか「痛み」とか「死」とか「恥」という科目がないのか不思議。
よく考えたら誰がそんなこと教えられるのか分からないけど。

10年くらい前、接客業務をしていたときに、
はしっこのほうでうずくまっているお客さんがいた。
学生さんみたいで、まだ学校は終わる時間じゃなかったので、
「どうしました?」
と声をかけたらいきなりナイフで刺されそうになった。
相手の腕を殴ったらナイフが落とした。
あ、やべえなあと思って少し後ろに引いたら、
ナイフをボクに対して後ろ向きで拾って、階段から逃げた。
ボクはまた面倒なことになるとかったるいので、ほっといた。
というか、後ろ向きで拾ったときに相手の尻が破けていたので
教えたあげたほうがいいのか迷った。

やっぱり10年くらい前、やっぱり接客業務をしていたときに、
お客さんがひとりだった。
その人はゲーム画面をじっとみつめていた。
よくみたら、ゲーム機じゃなくてその人自身のレバーを握って操作していた。
ゲーム画面には赤い服をきたおっぱい揺らす女が映っていた。
マジぶっ殺そうかと思ったけど、
相手が見られているのに気がついて超動揺していたので、退店だけしてもらった。

これも10年くらい前、またまた接客業務をしていたときに、
お婆さんに声をかけられた。
「うちの孫を知りませんか」というので、詳しく聞いてみたら、
小学4年生の女の子でお婆さん、母親、孫の3人で買い物に来たけど、
孫だけどうしても見つからないといわれた。
数階建てのビルの中で人を探すのはなかなか大変だろうと思い、
店内放送で呼び出してもらった。
しばらくして、警備室から電話があってそこにお孫さんがいるということだった。
迷子になっていたんだろうと思って、お婆さんを警備室に案内したら、
その孫と母親と、警備のおっさんと、女の子グッズ売り場の女店長と、
警察官がいた。
ポリはちょっとイヤなので、お婆さんだけ案内してとっとと帰った。
孫は泣いていた。
つまり迷子じゃなくて、孫が万引きしてとっ捕まって、
母親だけ先に呼び出されていてお婆さんは知らなかったということだ。
その日の夜に、お店に電話がきた。
昼間のお婆さんからだった。
「誰にも言わないでもらえませんか?」といきなり言われたので、
なんのことか分からなかったら、万引きのことを誰にも言わないでということだった。
そんなこと誰にもいわないし、それをネタに母親を脅迫して体を頂こうなんて、
日活ロマンポルノ映画みたいなこともしないと思った。
それを伝えたら、「それならいいです、じゃ」と電話を一方的に切られた。

もうひとつ10年くらい前、接客業務をしてその帰り道、
駅でたむろしてる男の子たちの一人が鉄道警察の人に向かって、
「オレが誰だか知ってんのかよ」とか叫んでいた。
警察の人は「知らないよ」といった。
なんかそのやり取りを聞いていて、
なんで闇に走り影に忍ぶ焦熱地獄に敵を絶つ美学が分からないかなあと思った。
そんなに有名になりたいのかなと思った。
それともボクと警察官が知らないだけで超有名人なのかなと思ったので、
「あなたは誰ですか?」と聞いてみた。
周りにいた男の子の友達が「おめえ関係ないだろ」といったので、
「関係ないなら殴ってもいいよね?」といったら、
「なにこいつ気持ち悪い」とか言われてちょっと快感だった。
誰からも気持ち悪がられるなんて非常に快挙だ。
人に気持ち悪がられてこその残虐超人! 悪魔騎士!
「で、誰ですか?」と聞きまくったら、答えてくれないので残念だった。
だからお友達の顔面を蹴ったら鼻血出しながら泣かれた。
周りを何人かに囲まれて、
あ、やべえなあ、この人数じゃ殺されちゃうかな〜と
ちょっとときめきメモリアルだったけど
警察官の人につかまれて、交番に連れていかれた。
囲んだ人たちはなぜか手を出してこないし、最初の子も名前を教えてくれなかった。
交番でなぜかボクが警察官の人にめちゃくちゃ怒られた。
でも、ちょっとここには書けないけど最後に警察官の人が耳打ちしてくれて
30分くらいで帰された。

世の中、いろんな人がいるなあと思うけど、
恥や痛みや恐怖を知らないからそういうことができるんだと思った。
ボクはもう少し、痛みを勉強したい。