我が青春の8ビットコンピュータ

らいさんの真似を、ぜひしてみようと思った。
ぴゅう太
大宇宙最強の誉れ高きPCで、
無趣味でガンダムプラモデルにも興味を示さなかったボクが初めて買った高級品。
いまだから言えるが、妹を騙して少し金を出させた。心底悪いことをした。
すがやみつる大先生によるPCのバイブル「こんにちはマイコン」で
自分なりのリサーチをした結果選んだ。
秋葉原になかなか売っていなくて購入に時間がかかったけど、
流通ルートが玩具と同じだったためらしい。
船橋ららぽーとのそごうの玩具売り場には、
当時の「ぴゅう太」関連商品がほぼ全て揃っていて、まさに天国だった。
「日本語G−BASIC」はマルチステートメントも使えず、
またなぜか、ボクが買った「ぴゅう太」では条件判定文によるセル同士の比較が
できなかったため、かなり混乱した。
「Mr.Do!」や「レスキューコプター」を遊んだときの衝撃は今でも忘れられない。
中学1年生のとき、ボーイッシュで性格がさっぱりした女の子がいて、
この子がファミコン好きだった。
「あんたんちってファミコンある? カセット持って遊びいっていい?」と
聞かれたので「うん」と答えてうちまで連れていった。
で、「ぴゅう太」を遊ばせたら
「これファミコンじゃないじゃん、つまんない」
とか言ったのでムカついて布団に押し倒したら、変な雰囲気になったのでやめた。
・MZ−700
友達が「オレ使えないからやるよ」と豪気なことをいって、もらった。
「タイムトンネル」のようなキャラクタグラフィックと8色の色で構成されるゲームの世界は
不思議な感覚でとても楽しかった。
とにかく「Hu−BASIC」が扱いやすく、
PRINT文にカーソルコントロールを混ぜてキャラクタを作る感覚は楽しくて仕方なかった。
こんにちはマイコン」に書かれていた「N60−BASIC」のSCREENのような
BASICレベルで任意の位置のキャラクタコード判定をしてくれる関数が
「N80SR−BASIC」にはなく(PEEKでテキストRAMを読み出せばいいだけの話だけど)、
「日本語G−BASIC」でも似たようなことができるはずなのに、
さっき書いた通りボクの「ぴゅう太」ではできなかった。
でも記憶が正しければ「Hu−BASIC」には似たような命令があって、
とても便利だった覚えがある。
結局、MZ−700は半年か1年くらいで手元を離れた。
MZ−700をくれた友達が、親が離婚して引っ越すというので、
自作のしょぼいBASICゲームと一緒に返した。
この友達は中国拳法を習っていて、
よく組み手をしたりしていて仲が良かったのでがっくりした。
・PC−8001mk2SR
日本のアップルことPC−8001の正統な後継機。
外付けのディスクドライブは、苦しい家計の中、両親が金を出してくれた。
心底感謝している。
320×240ドットの画面を2枚持っていて、これがゲーム作りにとても役に立った。
でも発想の貧弱なボクは使いこなせていなかった。
機械語やFM音源に興味を持ったのもこの「PC−8001mk2SR」からで、
ハンドアセンブルのような細かい作業をやっていた。
細かいことが苦手なボクがよくあんなことをやっていたなとつくづく不思議に思う。
あとソフトウェア(特にディスク版)が売っていなくてとにかく探すのに苦労した。
ザナドゥ」は日本ファルコムからの直接通販で、
パックランド」は本八幡のPCショップでたまたま見つけて買った。
テグザー」「キングフラッピー」は見つけるのも大変だったけど、
ボクの使っていたエプソン製のディスクドライブではプロテクトにひっかかってしまい、
それぞれメーカーに送り返して動くようにしてもらった。
テグザー」のゲームアーツはとても丁寧な手紙と販促品を一緒に送ってくれて、
今思うと、たとえ子供といえども正規品を購入した1ユーザーとして
大切に扱ってくれていたのだなと感謝の気持ちでいっぱいだ。
ロードランナー」はコンストラクションに夢中になった。
・PC−8801MA
すでに8ビット機から16ビット機へみんなが移行していた時期だったけど、
そのせいでとても安くなっていたので良かった。
付属のラインアセンブラでちまちま勉強してたけど、
どういうわけかこのラインアセンブラインテルニモニックを採用していた。
PC−8001mk2SRではザイログニモニックで勉強していたので
最初は対応表を調べながら戸惑った。
その後、日高徹さんの素晴らしい本を読んで「HIT−88」というアセンブラを打ち込んで
機械語の環境は一気に向上した。
でも、またザイログニモニックへ戻ることになったのと
麻雀にはまり込んで負けて気分が悪くて
たまたまコンビニにロケに来ていた俳優にメンチきったりとか
先輩面して後輩と一緒に近くの高校のヤツらをつけまわしたりとか
ろくなことをしなかった時期なので、やる気は一気に下降した。
8ビット機のソフトを大安売りするお店が増えて、
PC−8001mk2SRではソフトを探すのに苦労したけど、
PC−8801MAでは全く困らなかった。
高崎のソフコムにも、中古ソフト500円でずいぶんお世話になった。
ロードランナー」や「キングフラッピー」のコンストラクション面は
PC−8001mk2SRで作ったものがそのまま使えるので
それもけっこう遊んだ。
あとクリスタルソフトの「ジハード」の曲は名曲だと思う。