漫画のこと 9月3日版

コミスタの大賞が決まって、いろいろと面白い。
いま昼さんの日記を読んだけど、みんなそれぞれ思惑があってとてもいい。

昼さんの日記の中に「悪口」ってのがあったので書く。
この前メッセンジャーにて、ある人たちと話したとき、
コミスタで発表されているいくつかの漫画について、心の底から悪口をいった。
ついでに言えば、その漫画の感想欄には好意的なことを書いた。

感想欄に好意的なことを書いたのは、
漫画を描くにはものすごい労力がいるので、悪く言いたくないというのが本心。
他人の苦労まで考えて感想は書けないと言う人もいるけど、
まあそれはそれでいいと思う。

思ったことをそのまま書いてみるか。

みすみのアニキの漫画には「金」の匂いがする。
この人に金を絡ませれば、
恐らくはあの手この手を駆使して稼ぐだろうというハングリーさがある。
それは残念ながら、
コミスタネット(誰が最初にドットネットとか略したんだよ、おかしいだろ)の
他の人たちがほとんど持ち合わせていない。
そこが高評価に繋がっているはず。

昼さんの漫画にも「金」の匂いを感じる。
描いてる当人が「金を稼ぐ」という感覚が
希薄(あるいはまだ手応えがつかめてない)なようだけど、
本当に今のままつっ走れるなら、
あの他にない感覚(「きらりと光る」ってやつ)を換金する手段はいくらでもある。
最終的に漫画という形から離れる可能性も大きいけど。

サンセさんの漫画は「金」の匂いをまだ感じない。
少なくともコミスタネットで発表しているものに関しては。
それは作品の出来がいいとか悪いとかとは違う。
悪く聞こえるかもしれないけど、ハングリーさがまだ少ない。
それは裏を返せば、まだまだ純粋に自分が描きたいものを描いているということ。
そしてサンセさんの純な感覚自体を、いまの世の中では換金しづらいということ。
昼さんの感覚は(決して不純とかではないけれど)
いまの世の中に良くも悪くもあっていて、そこをつつけば必ず換金できる。
だけど、サンセさんの漫画は怖いくらいに作者の底力を感じさせるので、
上手く換金をしてくれる協力者がみつかれば、いまのコミスタネットの中では
一番稼げる人になる。

大賞の作品は、現時点のコミスタネットでもっとも人を選ばない。
「金」を出す対象が幅広い。
ハングリーさは感じないけれど。
この作品の場合に限っては、「金」の匂いがあまりしないところが、
かえってコミスタネットでの特殊な評価事情にうまくつながった気がする。


他にも書きたいことはあるけれど、まあどうでもいいや。
ひとつとてもよく分かったことは、コメントを書いていた漫画家の先生は
きちんと漫画を読んでくれているということ。
コミスタネットの特殊な評価事情に風穴を開けてくれるといいなあと思う。